「万梨子が出会った美味しいパリ」(集英社・SUPUR MOOK)で紹介したフロマージュの MARIE-ANNE CANTIN やイタリア総菜店 DAVOLI ,ショコラチエの JEAN-PAUL HEVIN と同じ界隈に4年前にオープンしたのがこの店。私が通っていた頃のル・コルドン・ブルーは 同じ通りの24番地にあったので、このあたりは30年前の私もウロウロしていた懐かしい場所なのです。このシャン・ド・マルス通りと交差する石畳のクレール通りは左岸を代表する商店街の一つで、車両は一日中進入禁止。車を気にせずに通りの左右を自由に往来しながら買い物を愉しめるので、日本のショッピングアーケードの屋根なしのような感じ。この小さな交差点角にあるカフェ・ド・マルスに向かって左隣にあるのが、今回ご紹介するPASCAL MIEVREの店、EPICERIE FINE RIVE GAUCHE です。
パリで一般的なエピスリーといえば、日常食材にちょっとした雑貨も売っているアラブ人経営の店。夜遅くまで開いているので、その分スーパーに比べると割高で、商品はごく一般的なものばかり。それに対して同じエピスリーでもFINEがつくと高級食材店の意味で、地方のアルチザンが造る少量生産品も取り揃え、オイルは試食して選べるといったサービスは高級食材店ならでは。しかしこのての店が店主にとって大変なのは、商品の説明に時間を要すること。客がサッサと選んで籠に入れてレジまで運んでくるわけではないのです。説明を要する食材店、それがエピスリー・フィーヌ。店主は自分が選んだ商品に対する知識や愛情と共に、実は忍耐もかなり要するであろうことは想像に難くありません。
下では紹介できませんでしたが、私がここを訪ねるたびに愉しみにしているのがPAIN D'EPICE、たっぷり栗の花のハチミツ入りの焼き菓子です。この店の棚に並んでいるベリー地方産のハチミツの製造者がつくっている、昔ながらに木の型で焼く手作り菓子です。パン・デピスといえばパサッと乾燥しすぎて今ひとつというものが多い中で、これは別格でかなりしっとりとした仕上がり。普通は温めたりせずにそのまま食べるものなのでしょうけれど、私はスライスしてオーブントースターで表面だけ軽く温め、そこに農家産のバターの塊をのせて食べるのが大好き。バターを溶かしながらぬるのではなく、バターの冷たさが歯茎で(!)感じられるくらいたっぷりとのせて食べる。私にとってこれこそがハチミツパンの食べ方の王道なのです。
EPICERIE FINE RIVE GAUCHE
8,rue du Champ-de-Mars 75007 Paris
TEL: 01 47 05 98 18
9h-13h, 15h-19h30 休み:日曜午後・月曜
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EPICERIE FINE RIVE GAUCHE
da rosa
Les Papilles
Marche couvert BeauvauのSur les Quais
HERBAROM社のバジルオイルVo.2
HERBAROM社のバジルオイルVo.1
左から岩塩に乾燥香味野菜を混ぜたクールブイヨン用塩3.95ユーロ。塩の華125gr入り3.50ユーロ、隣は250gr入り、クミンとコリアンダー入り岩塩。
収穫年が記載されているSARDINE MILLESIMEES 4.95ユーロ。この他にもメーカーが異なるミレジメものが数種類。グリーンペッパー風味、レモン風味も。
ORTIZ スペイン産びんながマグロのオリーブオイル漬け 13.50ユーロ。マグロの加工製品の中では最高級ランク。残ったオイルは捨てずにジャガイモを調理する。
ディジョンのマスタード各種は店のロゴ入りラベルで販売。一般的なマスタードの他にイラクサ入り、カレー風味、西洋ワサビ入り、ブルーチーズ入りなど2.25ユーロ。
FAVOLS の玉葱のコンフィ、エシャロットのコンフィ、それぞれ3.95ユーロ。玉葱はフォワグラのテリーヌに添えて、エシャロットは鴨の胸肉のソテーなどに。
J.Leblanc オイル各種。菜種、ピーナッツ、ピスタチオ、松の実、アーモンド、クルミ、ノワゼットなど、5.95ユーロ(菜種)から24.95ユーロ(松の実)まで。各25CL入り。